日本にある多くの宗教法人

そもそも宗教法人とは?

現在の日本には数多くの宗教団体があります。営利を目的としない非営利団体となります。同じように営利を目的としない法人にNPO法人がありますが、宗教に関連しているか否かが違いとうことになりそうです。
多くの場合、寺社や教会といった施設があり、さまざまな公益活動を行っています。中には病院を経営しているような宗教法人もあります。
また、宗教法人の中にはさまざまな問題として物議をかもす場合もあるのですが、物事には全て良い面と悪い面があり、それがクローズアップされてしまっているということも少なくありません。ごく一部では、信者の信仰心を悪用し、テロのようなことを起こしたものもありましたが、極端な例外と言えるのかもしれません。
本来は開祖の教えを信仰し修行するというのが、宗教法人であり、教団の姿ではないでしょうか。存続のためには、勧誘も必要ですが、善しあしの分かれる部分となっています。

真如苑という教団

1936年に立教された真如苑という教団があります。開祖は伊藤真乗で、妻である伊藤友司とともに仏門に入り、京都の醍醐寺で修行をし、1938年にお堂を建立しています。お堂は東京都立川市にある真澄寺で、現在は国内外に20以上もある真如苑の寺院の総本山となります。
京都の醍醐寺で修行していたということもあり、真言宗の流れをくむ宗派のひとつということになります。日本で中心となる宗教は仏教ですが、その宗派は多岐にわたり、真如苑もその中のひとつということです。
開祖である伊藤真乗は、1989年に他界しており、現在は3女である伊藤真聰が苑主となっています。
真如苑の特徴は在家信者にあります。多くの宗教団体は、出家を中心に考えているのですが、そこが異なり、在家でも出家信者と同じように学ぶことができるのです。そのため、サラリーマンや主婦といった信者が多いというのが特徴的なのです。
社会貢献もひとつの修行と考え、ごみ拾いからボランティア活動など、さまざまな活動を行っているのです。

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継主の伊藤真聰

伊藤真聰は開祖である両親のもとで修行を積み、僧としての最高位である大僧正まで登り詰めています。宗教の世界は男性が多いということもあり、女性が指導者となるということは、なみなみならぬ努力があったようです。
1989年に開祖が他界し、継主となってからは、開祖の教えを説きながら、開祖の願いでもある「一人ひとりの救い」を実現させるためにさまざまな活動を行っているのです。
特筆すべきは、1997年のことです。京都・醍醐寺の金堂で、開山してから初となる女性の導師として法要を修めているのです。男性の多い仏教界ではかなりの驚きだったのではないでしょうか。
現在では、国内外を問わず宗教活動以外にもさまざまな活動を行っているのです。